絵本アイビーギャル図鑑
著者・イラスト 穂積和夫/講談社/発行 1980年12月20日第2刷/780円
かつて一世を風靡したアイビー。
団塊の世代がおしゃれに目覚めた頃、ちょっと年上の世代は、VANのジャケットやマドラスチェックのシャツ、ケッズのスニーカーとかいって騒いでた。
その頃、アイビーといえばこの穂積和夫のイラスト。懐かしいでしょ。
お手本があった時代は、ノスタルジックで平和な感じがするもの。
アメリカ東海岸の名門8大学“アイビーリーグ”の伝統的なファッションを、日本に紹介したのは当時のVAN社長、石津謙介氏だった。
1964年、雑誌「平凡パンチ」が創刊され、アイビールックは時代の一大トレンドとなった。
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後年、1981年頃にアイビールックがベースとなったアメリカの金持ち子弟のファッション「プレッピー」が、日本でもブームに。
バブリーな時代の先駆けとなった頃だ。
この「絵本アイビーギャル図鑑」は、「絵本アイビーボーイ図鑑」に継いで、その頃登場した。
仕事の資料で買って、古い付箋が貼られたまま、本棚に健在だ。
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やっぱりギンガムチェックのワンピースやアーガイルのセーターは、いくつになっても女の子ゴコロをくすぐるアイテム
今やすっかり黄ばんだ本だけど、開けば、コーラ大好き、Tシャツ&ジーンズにわくわくしたティーンの頃の気分がポップアップのように飛び出す。
*ちなみに、2003年に絵本アイビーボーイ&ギャル図鑑の復刻版が発売された。
どちらも¥1,680 (税込)/愛育社
**発行当時(1980年)には、まだ消費税がなかった。
1989年(平成元年)4月1日 消費税法が施行され、税率3%がプラスオンされた。
今、<定価 780円>のシンプルな表記が、何となく奇妙に見えてしまう。
(慣れってコワイ!)
◎オバンスタナカ◎