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メロンと桃。愛らしいでしょ。
和菓子は苦手という人も、「おいしい」というのが、このフルーツ餅だ。
フレッシュフルーツを飾った洋菓子は多いけれど、和菓子はあまりない。
ならば、と誕生したのがこちら。
目にも愛らしいフルーツをかたどった餅菓子。
とろっとやわらかな求肥と白あんでくるまれて、
中には一口大の本物のフレッシュフルーツが入っている。
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この松竹堂は、千里ニュータウンのすぐそば、山田の古い町並みにある和菓子屋さん。
創業は明治22年という老舗だ。
山田という名前はのどかで、昔は田んぼや桃畑、たけのこ畑(竹やぶ)が
続いていたらしい。
でも、古い神社があるこの店のあたりは古代からひらけた古い古い町。
松竹堂のすぐ近くに、10年前には時代劇に出てくるような大きな門構えの庄屋さんの屋敷があった。
今は門だけを残して、マンションになっているけれど…。
お隣に千里ニュータウンができ、万博が開かれ、山田の周辺もマンション街へと大きく変わった。
それでも、地元でずっと暮らしてきた家々では、
この和菓子屋さんのお饅頭を手土産にしたり、もてなしや法事に愛用してきたのだろう。
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このフルーツ餅は、ケーキばかり食べる息子さんのために、
現在の4代目が考案したというオリジナル。
ブログでもいろんな人が書き込んでいる人気のお菓子だ。
かくいう私は、ずっと以前から興味津々だったけれど、実は食べたのは初めて。
近い割には車か自転車でないと行けないので、どちらも乗れない私は、
<オバンスクラブ>にご近所情報を、
とお盆休みの最後の日曜日にタクシーで馳せ参じた。
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初めてのフルーツ餅・・・メロンを食べた。
手にふわっと柔らかい。
とろっとした感じのお餅で、甘さ控えめ。お餅とゆるい白あんの中から、
みずみずしいメロンの果汁と香り。
うん、なかなか悪くないね、という感じ。
この歳になると、ちょっとやそっとでは驚かない!?
世代の違いか?
うちの娘は、桃を食べて「あ、これ、おいしい」!!
速攻、高ポイントの評価。
(あくる朝、冷蔵庫に入れた6個入りの箱には1個、ころんと残っていただけだった)
季節が変わると、いちご、さくらんぼ、栗、ラ・フランス、柿など顔ぶれが変わるそう。
機会があれば、ぜひご賞味を。
*お値段は、フルーツ餅6個入りと、ここのお菓子が好きという運転手さんに
待ってもらったお礼にお饅頭を1個買って、¥1,265でした。
松竹堂
吹田市山田東2-36-2
阪急バス「山田宮ノ前」から徒歩5分
TEL06-6877-1125
(水曜定休)