旅・おでかけ
センチメンタル・ジャーニー
天橋立の宮津からノンストップで大阪に入る。銀杏の新芽が膨らみかけてきた御堂筋を、淀屋橋、本町、心斎橋、と下る。大学浪人時代、淀屋橋から難波まで歩いて、地下鉄代を浮かし、道頓堀にあったジャズ喫茶「ファイブ・スポット」へ通った。コルトレーン、ミンガス、モンク、マイルス・デイビス、チャーリー・パーカー、尖ったものばかり聴いていた。今聴くと結構疲れる。最近よく聴くのは、ビル・エヴァンスの Sunday at the Village Vanguard 、心が安らぐ、歳のせいだね。
余部鉄橋#2、コウノトリ、天橋立
恩師M先生に見送られ、湯村温泉を後にする。
二度目の余部(アマルベ)鉄橋で1時間待って、やっと、ディーゼル車が、地上41m、細い華奢な橋脚で支えられた単線レール上を走って来た。 高所恐怖症の私には
この列車の運転は絶対無理。
智頭町、余部鉄橋、湯村温泉
雪の残る峠を越え、もう一度、鳥取県、智頭町に入る。智頭は、江戸時代、因幡と畿内を結ぶ街道の宿場町として、時代が下っても、良質な杉材を商いする林業の中心地として栄えた。街道筋には、江戸、明治、大正期に作られた多くの和風建築が残る。
大原美術館、備中松山城、頼久寺、重森三玲、岡山後楽園
9時の開門を待って一番で大原美術館に入る。 一瞬でも”ギャラリーを独り占め”は気分がいい。何年ぶりだろう?ここを訪れるのは、大好きな美術館だ。エル・グレコの「受胎告知」がこんなに小さかったのか! 中村彝の「骸骨を持った自画像」の印象が、今回、最もも強烈だった。