内子・道後

朝早くから飛び出し、観光客の現れる前の静かな内子の町を散策した。内子は江戸時代後期から明治にかけて和紙と木蝋で栄えたところ、保存状態の良い当時の建物が数多く残る。櫨の実を煮詰めて蝋を取り出す工程が展示されている上芳我邸、往時をしのばせる芝居小屋・内子座、商家の暮らしを良く出来た人形と当時の道具で再現した「商いと暮らしの博物館」、銀行頭取の住居と庭、等々、どれもこれも見応えがある。

町で見つけた小さな魚屋で昼の弁当用にと「丸寿し」と表示されたパックを買う、〆たえぼ鯛がすし飯ではなくすし”おから”の上に乗っていて、初めて食べたが旨かった。300円。

スタートが早かったので昼過ぎに道後温泉本館に入る。おかげで客もまばらで、湯船を独り占め、ゴルフクラブの浴室入口に見られる「刺青のある方のご入浴お断り」の表札も無く、ほれぼれする鯉の滝登りの背中も拝ませてもらった。墨を入れようとは思わないがなかなか良いものだ。野暮を言わない松山市(温泉は松山市営)は偉い!
明日、また来よう!

(3.4 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

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