天草、大村

 洗い晒しのジーンズが心地良い。2週間はき続けたが、やっと洗濯できた。旅先での洗濯ほどわずらわしいものはない。ホテルのランドリーサービスとかで下着一枚200円とか出す気はないし、着たきりスズメもいやだ。 若い頃、出張でロンドンに長期滞在した時は、夜遅くホテルに帰ってきて、下着を着けたままバスタブに飛び込み、身体と一緒に石鹸をつけて洗うという乱暴なこともしたのだが、日本のビジネスホテルの小さな風呂桶ではそれも出来ない。

 北上するのに、熊本市には仕事で行ったことがあるので、天草に行くことにする。
まず、鹿児島側の長島に黒之瀬戸大橋を渡り、フェリーで天草の牛深へ。 いくつか
の真新しいトンネルを抜け埼津に到着。埼津は入り組んだ湾の最深部に位置する漁師町で、控えめな天主堂がある。 ヨーロッパの教会の多くが、これでもか、これでもか、と云わんばかりの威容を前面に出すが、この天主堂は、隠れキリシタン時代へ思いを馳せさす静かなたたずまいがある。畳敷きの内部もユニーク。

隣町の大江にも、明治時代、フランス人・ガルニエ神父が私費を投じて建てた白亜の大江天主堂があり、こちらは、やはり、ヨーロッパ的か。

 早瀬瀬戸を今日二度目のフェリーで島原半島に渡り長崎に入る。大村は日本最初のキリシタン大名・大村純忠の城下町で武家屋敷群の石垣や屋敷が残り、旧円融寺庭園の石組が残されている。日没前、訪ねることが出来た旧円融寺庭園石組は神社境内と児童公園?に半ば占拠され無残。広大な斜面に600個の石を配した枯山水は貴重な文化財であるはずだが、、、

立派なアーケードの商店街も、かっての長崎街道・大村宿のにぎわいは無く、午後6時、多くの店のシャッターは下りていた。

(3.12 記)

千葉県柏市在住 河内のオッサン

PS: 鹿児島における焼酎の注文
    ストレートの焼酎、1合もしくは2合、とお湯が出てきた  3店
    お湯で割られた焼酎が1合もしくは2合出てきた      1店

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